本文へスキップ

作事とは、家屋などを作ったり修理したりすること。普請(ふしん)。

電話でのお問い合わせはTEL 050-3649-7655

〒626-0033 京都府宮津市字宮村1123

特定非営利活動法人

宮津町家案内                     佐藤医院











京街道地区

病院の設立者、佐藤理兵衛氏がそれまで勤めていた順天堂病院のイメージで建築したものと伝える。

竣工は大正15年(1926)9月。

京街道に沿って主屋をおき、これに直交して背面右手に病室棟を延ばす。
病室棟は宮津中学校寄宿舎の古材を利用しているという。
主屋は切妻造で中央にトスカナ式オーダーを持つポーチを備え、その上方の軒には破風を突出させる。

外壁は正面中央部と窓まわりは人造石洗出し、それ以外はモルタル粗壁仕上げとする。
病室棟は箱目地下見板張りとするが、目地幅がほとんどないのは珍しい。

一階平面は京街道に面した東側に玄関を開き、中央のホールの南側に薬局・診察室、北側に待合室と検査室を置く。
廊下をはさんだ西側には北寄りに大ぶりの階段室を置き、南寄りには平屋の手術室を置く。病室棟は主屋階段室の背後から西に伸び、北側に片廊下を通し、西端に階段を設ける。

手術室の西には昭和43年(1968)に給食室が置かれ、西端に渡り廊下を設けて病室棟とつなぐ。
したがって、施設全体は東西に長いロの字型の平面をなす。


ポーチや破風の木骨、窓のアーチなど装飾の多彩さでは宮津の洋風建築の中でも随一の存在である。個々の装飾モチーフの扱いは脈絡がなく、形態自体も洗練されてはいないが、洋風意匠を駆使するたのしさが伝わってくるような面白味にあふれている。

未指定文化財

宮津市の文化財HPのデータより引用

天橋作事組事務局


〒626-0033
京都府宮津市字宮村1123
TEL 050-3649-7655
FAX 0722-22-6821
E-mail info@tenkyo-sakuji.jp