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〒626-0033 京都府宮津市字宮村1123
厨子2階(つしにかい)は、中世の町家はほとんどが平屋で、近世後期に完成し、明治後期まで一般的に建築された様式で、2階の天井が低い町家の様式です。
元来は、明取り窓のある屋根裏部屋で、建て込んだ町の中で居住空間を広げるため、使用人の寝室などとして設けられた。
本格的な2階は“町人が武士を見下ろさず”の禁制からなかなか建築されなかった。
なので、2階の道路に面する部分は頭がぶつかるような屋根裏部屋で、
外からは物置風に見えることが要求され、
そのことから、商いの品物や荷物を収納する中2階を「厨子2階」と呼ぶようになったようです。
厨子とは、本来、物を収納する家具や空間を指しますが、
仏像を大切にしまう専用の収納庫も厨子と呼ぶ。
本2階は、明治後期から昭和初期に流行った様式で総2階ともいう。
従って、町家の古いものは2階の低い「厨子2階」で、新しいものは2階の高い「本2階」です。
2階を本2階として1階と同じように使用するのは新しい傾向で、
外観から時代を判断できる一因でもある。