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〒626-0033 京都府宮津市字宮村1123
桟瓦葺は、宮津の統一化のある景観に寄与している。多雪地域でありながら防火面から瓦葺にこだわったと思われる。
明治期から現存する町家には、いぶし瓦もまだ現存するが、葺替え時に雪止めが設けられている釉薬瓦(陶器瓦)に変更されているものが多く見受ける。
釉薬瓦の色は、ほとんどが黒系を選択していることから、本来のいぶし瓦に合わせることでまちなみ景観への配慮と推測できる。
ただ、一部には寒冷地に強い石州瓦を用いているのか、赤色瓦も一部で用いられているので、産地に関し
なお、本瓦の町家は皆無に等しいようである。
現在、全国の市街地では、瓦屋根が極端に減少しているが、
宮津は、瓦屋根から他の屋根への葺き替えなどは多く見られないことから、
住民が継続してきたまちの風景に対して愛着を持っていることと思われ、
大切に技術を継承し、未来に残したい風景の重要な要素である。
市街地の周辺では、元々草葺であった古民家が瓦葺きに変えられたものが多く見られ、
形態に特徴があり興味深く、詳細調査の必要性を感じる。